外国人からも大人気・ニッポンのソウルフード、「お寿司」。休日ともなれば回転寿司チェーンはどこも混雑、スーパーにも必ず売っているし、とても身近な存在ですね。
ただ、カウンターに座って、握って出してもらうお寿司となると・・・なんだか途端に自分とは遠い存在のように思ってしまいませんか?
でも、国分寺にはあるんです。とっても身近に感じるカウンターのお寿司屋さんが。
今回は、恋ヶ窪駅すぐの“恋ヶ窪横丁”の一角にある「Sushi Bar YoLo」さんをご紹介します。
お店の入り口はこんな感じです。お寿司屋さんらしからぬレトロアメリカーン♪な雰囲気。でもよく見ると、「Sushi Bar YoLo」の看板、出てますね!
手作り感満載の可愛らしい店構え、お寿司屋さんにありがちな威圧感はゼロです(笑)。
喫煙場所はお店の外なんですね。タバコが苦手な人でもこれなら安心して入店できます。
さて、お店の中はどうなっているでしょうか・・・?
親しみやすいカジュアルな空間
ドアを開けると、L字カウンターのコンパクトな空間がお出迎え。
店主の方はアロハシャツ姿、とってもカジュアルで親しみやすい雰囲気のお店です♪
写真付きのわかりやすい期間限定メニューや、可愛らしいイラスト満載の手描き黒板、小物がランダムにディスプレイされていたり、なんだかホッコリします♡
お寿司だけじゃない!充実のおつまみとドリンク
Sushi Barですが、お寿司以外のメニューもたくさんありました!
まずはメインのお寿司。レギュラーメニューだけでもこんなにたくさん。もちろん、お寿司とソフトドリンク1杯でお食事利用、もOKだそうですよ♪
おつまみもなかなかのバリエーションです。どれも美味しそう♪ これは計画的に注文しないと、お寿司にたどりつけなくなってしまう!(笑)
ドリンクメニュー1枚目です。お寿司・おつまみ同様に、とっても良心的な価格ですね。
ウィスキーやカクテルがこのお値段て、なかなかないと思います。
2枚目はお寿司には欠かせない(!?)日本酒と焼酎、そしてワインもあります♪
ドリンクは全方位カバーされてる印象です、すごいなあ。
のんべえの心をくすぐる「ここに書いてないお酒もあります」、気になりますね(笑)
「書いてないお酒」、珍しい見た目の一升瓶がズラッと並んでいますねー。
そして自家製酒も4種類もあります。こんなに目の前に並べられたらもう・・・(笑)。
好きなものを、食べたい分だけ
まずはおつまみから。炙りシメサバのハーフと、ハイボールを注文しました。
なんと可愛らしい、お寿司柄のお皿と海苔巻きの箸置きです♡思わず笑顔になります。
こんな感じで、楽しいお寿司柄のお皿と箸置きが全席に配置されています。このこだわりがまた可愛らしいです^^ キッズも喜びそうですよね!
なんだか楽しくなってきました、こうなったら気になるおつまみを次々と注文します♪
甘エビ頭の素揚げ。小さいとはいえ、こんなにたくさん!
こちらはホタテチーズ。濃厚な味わいに黒コショウが良いアクセントになってます♪
さて、そろそろ本命のお寿司に行こうかしら。
お待ちかね、自由にセレクトした握り寿司です!盛り付けがまた可愛らしい♪
色々楽しんでほしいから、と、シャリは極小サイズだそうです。実にありがたいです!
カウンターの出会いは人生を豊かにする
Sushi Bar YoLoさんは、お店の入り口から、店内のあらゆるものまで、何もかもが「可愛らしい」という言葉がついつい出てしまう優しくホッコリとした雰囲気が漂っています。
そして店主の真帆さん(男性です!)ご自身も可愛らしくて優しげな方。男性に向かって「可愛らしい」なんて失礼かもしれないのですが、柔らかい笑顔に本当にホッとします。
なんだか、家に帰ってきたような、アットホームな雰囲気に惹かれてか、ひとりで来店するお客様も多いようです。もちろん、2〜3人のグループもいらっしゃいますが、とにかく皆さんすぐにお話しして、仲良くなってしまうとか。
国分寺には、就職や大学入学で一人暮らしを始める人がたくさんいます。
取材の日にたまたま居合わせた、お一人の方にお話を伺いました。
引っ越し間もないうちは、知り合いや友達が誰もいなくて、いつも職場と自宅の往復でちょっぴり味気なさを感じていた。そんな中、YoLoさんを知って通うようになるうちに、たちまち知り合いやお友達が増えて、国分寺ライフが一気に楽しくなった、のだそうです。
ステキなお話しです!
お店に漂う「おうち感」はこんなところからも来ているのかもしれません。
私もすっかり打ち解けてしまって、この方が注文した衝撃メニュー(笑)を写真に撮らせていただきました。
ものすごいインパクトです!その名も「穴子まみれ」。これ、お寿司なんです。シャリが全然見えませんが(笑)。
そうしている間にも、何組かお客さまがやって来ましたが、皆さん顔見知りのようです。
店主真帆さんが目指すのがまさに、このような「人と人との繋がりを取り持つ出会いの場作り」なのだそうです。
「カウンターの出会いが人生を豊かにする」が、真帆さんの信念。激しく同意、素晴らしいです!
でも、この熱い思いの原動力はどこから来るのでしょうか?
とにかく恋ヶ窪横丁を盛り上げたい
真帆さんは、生まれも育ちも国分寺・恋ヶ窪。ふるさと恋ヶ窪が本当に好きでたまらないのだそうです。
飲食の道へのきっかけは、学生時代のアルバイト。ほんのたまたま、お寿司屋さんでした。もちろん、学生アルバイトですから、お寿司を握ったりなんてことはできないのですが・・
せっかく寿司屋で働いているのだから、寿司屋のあらゆる仕事をできるようになりたい。
大将に何度も何度も交渉して、食材に触れる仕事を少しづつ任されるようになったそうです。向上心の塊の真帆さん、ついにそのまま、このお寿司屋さんに就職してしまいます!
ものすごいバイタリティですね、感動します。
でもここで終わらないのがまたすごい。就職して数年、ふるさと恋ヶ窪をもっともっと活気ある雰囲気に盛り上げるような店を持ちたい、そのためにもっと力を蓄えたい。
そう考えた真帆さんは、なんと海外のお寿司屋さんに転職!しかも、マルタ島と、ポーランドと2箇所を渡り歩きます。もう、行動力のすごさに脱帽です。
そしてさまざまな経験と実績を積んで帰国後、恋ヶ窪一択で店舗物件探しを開始。
現在のお店は空いていましたが、事情があり、誰にも貸してもらえない物件でした。
さて、ここで再び真帆さんが粘りを発動、恋ヶ窪横丁を盛り上げたいという熱い想いを何度も語り尽くし、遂に契約成立!2020年10月に晴れてSushi Bar YoLoが誕生しました。
こだわりは、もちろんコミュニケーションが取りやすいカウンタースタイル。
ドリンクやおつまみの種類がここまで豊富なのにも納得がいきます。そしてサプライズ感満載のお寿司メニューは間違いなく会話の糸口になります。
店名やお店の雰囲気がどことなく海外風なのも、ヨーロッパでのご経験があってのことだったんですね。
開業4年足らずですっかり人気のお店になり、2024年には同じ恋ヶ窪横丁の2軒先に2店舗目もオープン、その名も「コイガクボ深夜酒場ロジウラ」。昼間は間借りカフェとして場を提供されているそうです。
恋ヶ窪横丁、今とってもアツくなっています!
いかがだったでしょうか?
恋ヶ窪に恋した、優しき情熱店主のいる寿司居酒屋。ぜひあなたも美味しいお寿司とアットホームな交流の場を体験しに行ってみてくださいね。
Sushi Bar YoLo
住所:東京都国分寺市西恋ヶ窪4-30-19
アクセス:西武国分寺線「恋ヶ窪駅」徒歩2分
営業時間:17:30〜23:00
定休日:水曜日・その他不定休
駐車場なし