枠にハマらないおいしさと楽しさを・craft食堂ハコノソト/国分寺市東戸倉

恋ヶ窪駅周辺は、ここ数年魅力的なお店の開店が続いています。

今回ご紹介するお店もそのひとつ。私の周辺でも「気になる!」という声が何度も上がっていましたが、やっとお邪魔することができました!

お店の名前は、craft食堂ハコノソト。西武線恋ヶ窪駅から徒歩1分ほど、改札を出て線路を渡ったすぐのところにあります。

入り口のガラス扉にシンプルにハコノソト、と出ていて、すぐに見つけることができました。

メニュー写真が出ている立て看板もあるので見てみましょう。

昼の部定食メニュー。イラストや文字がかわいい〜♪
種類豊富で充実してますね、加えて「子ども定食」というのが、ありそうでなかなかないと思います。親子連れもウエルカムな雰囲気、いい感じです。

カジュアルなオシャレ感が絶妙な店内

お店に入ってすぐがカウンター席になっていて、奥にはテーブル席もあるようです。

シェードがちょうちん!?のライトが目を引きます。縁日みたいで楽しげな雰囲気♪
なんだか一気にリラックスできました。

奥のテーブル席は、どんなふうになってるのでしょうか・・・?

カウンターエリアより床が少し高くなっているところにテーブル席がありましたよ。
壁はないけれど、しっかりと区切られた印象になっていて、落ち着けそうです。

カジュアルだけどオシャレ、この絶妙な感じは気軽に通いたくなりますね!

盛りだくさん!充実のランチメニュー

では改めてカウンター席に座り、メニューを拝見。
ごはんは土鍋炊きごはんですって、ランチなのにすごい!これは期待大です♪

よく見るとメニューの種類、外の看板に出てるより、ぜんぜんたくさんあるじゃないですか。
お食事にデザートに飲み物、加えて単品メニューまで、これは迷いますね〜。
Instagramでいろいろとチェックしてきたつもりだったのに、これは想定外です。
あれこれと悩みまくって、決まるまでかなり時間がかかってしまいました(笑)。
やっとオーダーして、しばし外の通りを眺めたり。

キッチンで火にかけられた土鍋を眺めたり。

と、ようやくお待ちかねのハコノソト初ランチ、私のオーダーは・・・。

きのことトマトの煮込みハンバーグ定食です。うわー、美味しそう、湯気がすごかったんですよ!
お味噌汁はお椀にたっぷり、サラダの他に小鉢が2種類、とっても豪華な定食です。

小鉢もちゃんと手作りモノ、こういうの、メイン料理と同じくらいポイント高いですよね。
煮込みハンバーグはまろやかな優しいお味で、口に運ぶたびに心も身体も癒される思いがします。
土鍋炊きごはんも美味しいし、ほっこりした風合いの食器にもなごみながら、最後まで大満足でいただきました。

余韻にひたっているうちに、セットのコーヒーを出していただきました。
なんとこちら、ランチタイムにも関わらず、ハンドドリップコーヒーなのです!
プラス料金ではありますが、忙しい時間帯なのに手間を惜しまないその心意気が素晴らしいです。
私好みのスッキリ系で食後にちょうどいいバランス、おいしい1杯でした。

いいと思ったことは全部やる!?意欲的な若き店主

さて、並々ならぬこだわりがありそうな店主・髙橋さん、やっとキッチンが落ち着いてきたようなので、お話しをうかがいました。

ハコノソトは2024年10月オープンだったそうです。取材当時はもうすぐ1周年という時期でしたが、
コーヒーイベントやヨガランチ会を開催したり、公民館のお祭りに出店したり、活動量がすごい!

とにかく意欲的な髙橋さんは、ここ恋ヶ窪が地元とのことです。
オープン前は湘南にお住まいだったり、都内の高級スポーツクラブのカフェ部門で働いたり、出店が決まってからは国分寺市内の飲食店勤務も経験。
環境がまったく違う、さまざまな場で培ったたくさんの引き出しをお店にすべて詰め込んでいるような印象を持ちました。

「良いと思ったことはなんでもやってみたくて。それに、カフェはやりたかったことだけど、店というハコの中に収まらずに、どんどんハコノソトへ出てみんなが楽しくなるようなことをやっていきたいんです。」

なるほど。店名には想いのたけが反映されているわけですね。ステキ。
ただ、枠からはみ出すというのは、それなりにエネルギーが必要。口で言うのは簡単ですが、いろいろとしんどいことも多いはず。
爽やかな笑顔で実行しちゃうパワーは尊敬に値します。

そんな髙橋さん、関わったそれぞれの場所で、交友関係もどんどん広がったようです。
コーヒーに関しては、オープン前の国分寺勤務でご縁ができた、本町にあるコーヒーロースターのCribeさんに何かとアドバイスをいただいたそうで。
お店で使っているドリッパーは、注いだお湯を一旦せき止めて、ストッパーを解除してから落とすという、珍しいタイプ。これもCribeさん直伝なのだとか。
難しいハンドドリップも、これを使うことで、誰が淹れても安定した味になるようです。

なるほど、忙しいランチタイムでも、ハンドドリップコーヒーを提供できる秘密がこんなところにあったのですね!
しかも、このタイプのドリッパーなら、他のお茶類にも使えるじゃないですか♪
ということで、お茶を飲むのを口実に、デザートもオーダーしちゃいましたヨ。

ハンドドリップ緑茶!?とこだわりデザート

先ほどのドリッパーを使って、目の前で緑茶を淹れていただきました。

見てください、この世にも珍しい(!?)光景を。
ストッパーを押すまで、注いだお湯は下に落ちないので、計りの上で湯量を計測しながらきっちりとお湯を淹れています。そして、しかるべき時間蒸らしてからカップに落として・・・。

はい、味と香りがしっかりと乗った知覧茶と、お供のグルテンフリーガトーショコラです♪
意外そうですが、お茶の苦味とカカオの苦味、不思議とマッチしておいしかったですよ。
ガトーショコラは、グルテンフリーに加えて、砂糖は身体に負担の少ないてんさい糖を使用。
濃厚な中にも優しい甘さで、食後でもすんなりと入っていきます。
何もかも、こだわってますね。

こだわりといえば、土鍋炊きごはんのお米は、現代では珍しい貴重な天日干しなのだそうで。
もはやこのお店には、こだわっていないものがあるのかしら?と思ってしまうくらいです。

こだわりのコーヒーグッズは、小さなスペースにスッキリと収まっていました。
加えて、こだわりといっても頑固なわけではなく、軽やかさがあるところが良きです。戦場のように忙しいランチタイムのキッチンでも、パートさんと楽しげに会話しながらサクサク動く髙橋さんの姿がとても印象的でした。

ハコノソトへ出た先は・・・

今回は、ランチタイムのみの取材となりましたが、夜はまたこだわりのお酒も取り揃えた居酒屋使いもできるそうです。もちろん晩ご飯を食べに行くだけでもOK。
夜の部もとっても気になります。
きっと枠にハマらない楽しいことがいろいろありそうです。
お店の入り口には小さな棚があって、キレイなガラスの器が並べられていました。

髙橋さんが、「いいな!」と思って買い付けた琉球ガラスだそうですが、これもずっと置いてあるわけではなく。
次に来た時は、一体何が置いてあるのでしょうね。
ちなみに、冒頭でご紹介したちょうちんシェードも、そのうち変わるかもしれないそうですよ。(今はもう変わっているかも。)

何もかも枠にハマらず、常に変化と楽しさを求めてハコノソトへ飛び出していくcraft食堂ハコノソト。・・・その先にあるものは!?
とにかく目が離せません。
あなたもぜひ一度、このおいしくて楽しい世界観をその目で確かめに行ってみてくださいね。

craft食堂ハコノソト
住所:東京都国分寺市東戸倉2-11-9
アクセス:西武国分寺線「恋ヶ窪駅」徒歩約1分
連絡先:090-3143-7706143-7706
営業時間:昼の部11時〜15時
夜の部17時半〜22時
定休日:月曜日・火曜日
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。