記憶に残る味とおもてなし・フランス食堂ひまわり/国分寺市南町

「フランス料理を食べに行く」と聞くと、なんだかかしこまった雰囲気、服装やマナーにも気を配らなくては、といった敷居の高いイメージがありますね。
でも、すべてのお店がそういった雰囲気ではありません。

「ビストロ」という言葉は耳馴染みがあるかと思いますが、フランス語で「居酒屋・気軽な食堂」といった意味なのだそうです。
今回ご紹介するお店も、まさにこのビストロスタイル、2023年12月にオープンしたばかりの、「フランス食堂ひまわり」さんです!

国分寺駅南口を西寄りに出て、路地の先にある南町郵便局のはす向かい。角地の小さなウッドデッキが印象的なお店が見えてきます。

さりげなくフランス国旗のトリコロール配色を意識した外観、フレンチ気分が盛り上がりますね!

気配りが行き渡る小さな思いやり空間

店内はこぢんまりとした空間ですが、温かみにあふれた優しい雰囲気が漂っています。
カウンター席も含めて、全部で11席です。

厨房からすべての席が見えると、お互いに安心感がありますよね。小さなお店の利点だと思います。

ボリュームにびっくり!大満足のランチセット

フランス料理は、上品な盛り付けで量は控えめなイメージもありますが、ビストロともなると真逆になります。本場・パリのビストロで単品料理を注文した時、山盛りの一皿が運ばれてきて驚いた経験がありますが、ひまわりさんも本場さながらのボリューム満点の盛り付けです!
少し前になりますが、ランチタイムに初めてお邪魔しました。

まずサラダ。オードブルもあるし、小さなカップみたいな器で来るのかなと思いきや、ちゃんとしたお皿にしっかり盛られています!
自家製ドレッシングが美味しい・・・いろどりもキレイだし、早速感動してしまいました。

お次はオードブル5種。
冷菜3種にウフマヨ、それからアツアツのキッシュがこれまた美しい色でプレートに乗っています。
イヤイヤこれは・・・ランチですが、我慢できずにワインを注文してしまいました(笑)。

白い器の右端は、根セロリのサラダなのだそうです。日本では珍しく感じますが、フランス料理のスタンダードとのこと。
王道の前菜に、気分はすっかりパリジェンヌになってきました♪

オードブルで早くも大満足、すっかりいい気分になっているところへ・・・

ドーン!メインディッシュ、鴨のコンフィ。なんと骨付きです。
あのー・・・、ランチですよ?こんなボリュームで出てくるなんて予想外過ぎます!!
鴨肉は、とかく硬いイメージがありますが、こんな大きな塊りがナイフで簡単に切れて、しっとり感もある美味しさ。本当に素晴らしいです。
お腹いっぱいなのですが、美味しいものって不思議と食べられてしまうんですよね。
さすがにデザートにはたどりつけませんでしたが・・・大変ごちそうさまでした♪

アラカルトorコース料理の本格的なディナー

ランチが衝撃的すぎたので、これはディナーも伺わなければ!ということで、後日友人を誘って予約しました。
ランチの時もそうだったのですが、ひまわりのような笑顔ニッコニコのマダムが、今回も満面の笑顔で迎えてくださいました。
席につくと、小さな手描きのカードが・・・

このちょっとした気遣いで、もうすでに幸せな気分で心は満腹状態です♡
さて、注文を・・・。コースも検討したのですが、ランチの時のボリュームを考えると、
量を調節できるアラカルトでいくことにしました。どれも気になるものばかりなのですが、迷ってしまうので、まずは間違いのない前菜盛り合わせに決定。

ランチよりさらに品数が増えて、パワーアップ!2名分の前菜がカッティングボードに所狭しとひしめき合っています。
ランチにはなかったシャルキュトリー(ハム・サラミなど)は、濃厚な味わいの中にも塩味は優しく、絶妙な美味しさです。

こちらも美しいいろどり、魚介のタルタル。こちらは夏場のメニューになりますが、クリーミーな中にホタテやエビのプリッとした食感が踊る忘れられない美味しさでした。

お肉料理も絶品!トマトで煮込まれて、ホロホロ状態です♪重さを感じさせない、優しい味わいにまた感動。
この日はこのあたりでもうお腹いっぱいになってしまったので、日を改めてお店の看板メニュー・「黒毛和牛チーズinハンバーグ~黒トリュフ赤ワインソース~」をいただきに再来訪。

思わず、「わぁ〜」と声が出てしまう豪華な見た目です!これでもグラム数を落としてもらったのですが・・・なんて美味しそうなのでしょう。でも、感動はまだまだ終わりません。

ひとたびナイフを入れると、トロトロのチーズが肉汁と共に溢れ出します!!
テレビでよく見るやつ(笑)。感動も溢れ出しました。
黒毛和牛の肉の味わいもさることながら、黒トリュフ入りの赤ワインソースのお味も格別です!
ソースと肉汁をたっぷりまとったナスに、こぼれ落ちたチーズをからめてお肉の合間にいただくと、新たな旨みの感動が押し寄せます。

続いては、真っ赤なお皿が印象的な、ホタテ貝のバターソテー。こちらもまた少なめにしてもらったはずが・・・大粒のホタテ貝にカリカリベーコンでボリューム満点です!アーモンドスライスとケッパーが素敵なアクセントになった、王道の美味しさに脱帽しました。

このほか、ビストロですがパスタもあり、トマト系・クリーム系・ペペロンチーノなど、好みに合わせて作ってくれるのだそうです。人数が多い時や、たくさん食べたい人には嬉しいですね。

デザートももちろんあります、特にバスクチーズケーキは大人気だそうで、シェフがしょっちゅう焼いているのだとか。
いやー、気になりすぎるのですが、お腹いっぱいなので、また次回にぜひ。

必ずまた行きたい!と思える愛されるお店

感動のお料理を次々と生み出すシェフ・布施さんは、元々はパレスホテルの料理人でした。10年勤め上げ、その後は高円寺でマダムと共に有名ビストロで腕を振るい、東京No.1ビストロに選出されたこともあるそうです。
更にはハンバーグ専門店に在籍したことも。もう、超一流の方なんですね!

高円寺のビストロの閉店を機に、2023年12月に国分寺で開業・・・国分寺市民、大ラッキーです!
でも味だけではない、シェフとマダムのお人柄とサービスの素晴らしさ。これが本当に素敵なポイントなのです。
ひまわりのような笑顔がステキなマダムは、いつもニコニコして明るさ満点の接客、シェフのお料理とシェフが本当に大好きなんだな、ということが伝わってくるメニュー説明です。

また、胸にはワインエキスパートのバッジが光り、ワインの知識も豊富でいらっしゃいます。ワインはとてもお好きだとのことで、いつもウキウキの表情で案内してくれます。聴いているこちらまでウキウキしてきますよ♪
まさにひまわりのようなマダムの明るさで、お客様全員が幸せな気分になっていると思います。

気遣いも素晴らしく、心温まる手描きメッセージに、冬場には座席にひざ掛けを用意してくれていたり、お手洗いも細かな配慮が行き届いています。
更には、心も身体もすっかり満たされてお会計を済ませたあとは、シェフとマダムが揃ってお店の外まで見送りに来てくれて、シェフがそっと小さな手作りの焼き菓子を手渡してくれるのです。

最後の最後まで、感動を与え続けてくれるお二人に、完全ノックアウト状態です・・・。
「またあのお店に行きたい」と思わせる理由は、味だけではないのよね、とつくづく思い直してしまいます。
わずか1年足らずで、あっという間に国分寺の人気店に仲間入りしているのも心からうなづけます。

いかがだったでしょうか?
感動とともに記憶に残る味とおもてなしのお店・フランス食堂ひまわりさん。ぜひ一度はこの感動を体験してみてくださいね。あ、くれぐれもお腹を空かせて!(笑)

フランス食堂ひまわり
住所:東京都国分寺市南町3-5-11 金成屋ビル 1F
アクセス:JR中央線「国分寺駅」南口徒歩約4分
連絡先:042-318-4410
営業時間:ランチ 11:30〜15:00
ディナー 18:00〜22:00
定休日:月・火曜日(祝日は営業)
駐車場なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。