東京多摩・武蔵野地域のヒト・モノ・コトの魅力を発信するために、武蔵国分寺公園を会場に「てのわ市」や「てのわ森の中美術館」、史跡武蔵国分寺跡を舞台に「てのわ桜見幻燈会」などユニークなイベントを開催されているてのわ部さん。
今年の秋は「ちいさいてのわ市」が開かれると聞いて、2日目の日曜日に行ってみることにしました。
会場は沖本家住宅
今回の会場はカフェおきもとがある古民家の沖本家住宅です。
国立駅を出て歩くこと約8分。

てのわの旗が見えました。


会場に到着です。
てのわ庭の中美術館
まずは、てのわ庭の美術館を鑑賞。
沖本家住宅の広い庭のあちこちに作品が置かれています。
田端優子さんの作品です。

宇宙から来たような不思議な形です。

竹に人の顔が。かわいいような、ちょっとこわいような。

変わった生きものが出現。カップルでしょうか、それとも親子でしょうか。
次は永林香穂さんの作品です。


作品名は「はっちゃんとプリン」です。かわいいですね。大理石でつくった彫刻ですごく重いとのこと。
次は伊賀敢男留さんの作品です。

木と粘土でオブジェを作られている作家さんで、こちらは「森の声」という作品です。よく見ると、さまざまな色の鳥さんが枝先にとまっています。
次は原聡子さんのインスタレーションです。


色とりどりの輪ゴムを使って作品を作られているそうです。


吊るしているのはガチャポンのカプセルです。
次は久保萌菜さんの、風をテーマに制作されたインスタレーションです。



風をうけてくるくる回ります。
次は赤川政由さんの彫刻作品です。

ブロンズ製で「森の番人」という作品とのことです。沖本家住宅のお庭の雰囲気にピッタリでした。
次は久保制一さんの彫刻作品です。

海をさまよう船でしょうか。木漏れ日をあびて、本当に庭のなかをただよっているように見えました。
どの作品も、沖本家住宅の小さな森のようなお庭によくなじんでいました。
他にも何人かの作家さんの作品が展示されていたようなのですが、見つけられませんでした。それほどお庭の景色に溶けこんでいたためだと思います。
ついでにお庭をぐるりと散策。



次はいよいよ手仕事作品の販売会場の方へ。

いつもは外からしか見ることができない沖本家住宅の和館が、今回は会場として使われています。
玄関で靴をぬいで上がると、すぐ目の前に畳の大広間。
作家さんたちのお店が、露店のようにところ狭しと並んでいます。
「ひろべかばん」さんの革製品
普段は西国分寺駅近くで革製品の工房兼ショップを営んでおられるひろべかばんさんが、出店されていました。
イタリアで加工・染色された子牛の革素材を、ひろべかばんさんが縫製しているそうです。


こちらはコインケース。いい色で、形も実にかわいらしく使いやすそうです。



札入れ、ポーチ、ペンケース、カードケース、どれもステキですね。
ひろべかばんの革製品は長く使えば使うほど味が出てくるとのこと。お店の方で修理もしてくださるそうです。

せっかくなのでペンケースをひとつ買いました。
「ソラシカ散歩」さんの古道具とレトロ家具

こちらは古道具やレトロな雑貨を豊富に取りそろえているソラシカ散歩さんです。

国内外の民芸品や

カップやグラスも。

表情豊かな人形たち。



おしゃれでかわいいですよね。

ユーモラスな赤い悪魔ちゃんの人形を買いました。旧ソ連時代のエストニアで作られたものだそうです。
「itto」さんのカトラリー、装身具

真鍮などを使って生活雑貨やアクセサリーを製作されているittoさんの作品たちです。




真鍮ならではの柔らかい光沢と作品のフォルムがマッチしていてステキですね。
ittoさんは元々は国立駅の近くで製作していたそうですが、その後は数年の沖縄生活などを経て、現在は川越市内で作品作りをしているそうです。今のアトリエは元は芸者長屋だったところを借り受け自分でリノベーションして使っているとのこと。すごい行動力ですよね。楽しいお話をいっぱい聞けました
「家具屋-椿堂-」さんの木のもの

こちらは木の家具を作られている家具屋-椿堂-さんです。





木のうつわは温かみがあり、一つひとつ木目の模様も違っていて魅力的ですね。
こちらに出品されているのは食器や額縁など小さい品々ですが、椿堂さんではテーブルや椅子、収納家具など大きいものも手がけています。
オーナーの羽尾芳郎さんは、奥多摩町に工房をかまえ、地元でとれた木や古材、縁があって集まってきた木材などを使って家具作りをしているそうです。
元々会社勤めをされていた羽尾さんが、木工のお仕事で独立し現在にいたるまでの興味深いお話をうかがいました。
「腕時計作家ユリク」さんの腕時計、指時計

こちらは手作り腕時計作家ユリクさんのお店です。

ネコ時計や地図のような文字盤の時計、タイムカプセルの時計など他では見たことがないようなユニークな作品がそろっています。

こちらは、59までの素数がちりばめられた時計です。

新作なのに、アンティークのような趣がありますよね。
お話しした作家さんたちはみんな気さくな人ばかりで、作品の意図や素材のこと、作り方など質問すれば色々とおしえてくれました。
作家さんと膝をつきあわせてゆっくりお話ができるのも、こちらのイベントの魅力だと思います。
会場には他にもステキなお店がならんでいましたが、回りきれませんでした。
外には屋台も

庭の窯場近くには、パンと焼き菓子の「le fournil 木もれび」さんやお弁当の「いな暮らし」さん、古本とクッキーの「カヌー犬ブックスxスプンフル」さんなどの屋台も並んでいました。

おいしそうなパンやお菓子。

オーガニックのドライフルーツ。



ちいさいてのわ市と言っても、作品も出店者も充実していて、みんなこだわりの個性派ぞろい。2〜3時間では回りきれないくらい盛りだくさんなイベントでした。
これよりも大掛かりな「てのわ市」は武蔵国分寺公園を会場に毎年開かれているとのこと。来年はぜひそちらにも行ってみたいと思います。
みなさんも機会がありましたら、「ちいさいてのわ市」や「てのわ市」に足をはこんでみませんか。きっとステキな人や物たちと出会えますよ。
第2回ちいさいてのわ市
住所 : 東京都国分寺市内藤2-43-9
アクセス : JR中央線「国立駅」から徒歩約8分
開催期間 : 2025年10月4日(土)-10月5日(日)
開催時間 : 10:30-16:00
























