あたたかさがあふれる国分寺の地域交流の場「みんなの食堂 たまりば」

「誰もが共に認め支え合い自分らしく暮らせるまち」を基本理念として、日々さまざまな取り組みがおこなわれている国分寺。

住民主体となり、地域社会のつながりや居場所づくりなども進んでいます。

今回、ご紹介するのは、そのうちのひとつである地域交流の場「みんなの食堂 たまりば」です。

1人で食事をするのは寂しいなあ。誰かと一緒に食事を通して話したいなあ。など、ふと思った時にぜひ立ち寄ってほしい場所です。

2023年4月30日に開催されたので、おじゃましました。

身近な場所にみんなの居場所!

「みんなの食堂 たまりば」は、ボランティア活動センターこくぶんじの登録団体『「たまりば」の会』が、楽しくあそべる・すごせる・地域交流の場~として月に1、2回、開催しています。

活動拠点は、もとまち公民館や本多公民館など、市内の公民館です。
この日の会場はもとまち公民館でした。

もとまち公民館は、国分寺駅南口から徒歩15分。国分寺市地域バス「ぶんバス」東元町ルートに乗車する場合は「元町駐在所」下車徒歩3分です。

遊んだり、話したり、のびのびできる空間

到着し、2階に上がると、会議室の入り口にかわいい手作りののれんが目につきます。受付担当のスタッフが迎え入れてくださるので、とても入りやすい雰囲気でした。

この日の内容は以下の通りです。

10:00~受付開始、お楽しみタイム
11:00~絵本の読み聞かせ
11:30~食事開始
12:00 解散

お楽しみタイムの過ごし方は人それぞれで、訪れた方から折り紙やかるた、トランプなど自由に遊んで過ごしていました。

利用者、「たまりば」の会のスタッフ、ボランティアで参加していた大学生の自然な交流が見られ、楽しそうな笑い声が響きます。

同時並行で、会議室の隣の実習室では、食事の提供に向けて、準備がすすめられていました。

スタッフ同士の連携が素晴らしく、お皿の準備、調理、盛り付け、配膳など、役割を分担し、続々と料理が出来上がっていきます。

利用者の集まり具合や時間を見ながら、盛り付けする個数やタイミングもスムーズに決めていました。

食事までもうすぐ!楽しみが増していく時間

食事の香りが漂い始めた頃、絵本の読み聞かせがはじまりました。

食事への期待感を高められるよう、食材のひとつであるたけのこを題材とした絵本やわらべうたを子どもも大人も一緒になって、表現し、楽しんでいました。スタッフも参加して、寄り添う姿が印象的でした。

日によっては、絵本の読み聞かせだけでなく、マジックショーや国分寺の歴史を話してくださる方も登場するようです!

みんなで囲む食事の時間

ついに料理が完成!実習室に移動し、自分の座りたい場所に着席!

彩り豊かな料理に「おいしそう!」「いいにおい!」と利用者の方々の声が次々と聞こえてきます。

本日のメニューは、旬のたけのこごはん、野菜とえびのかきあげ、小松菜のおひたし、若竹汁。

食べる前には、たけのこごはんや若竹汁にアクセントして添える山椒の芽の説明があり、食材の効能やおいしい食べ方などを話していました。

ただ食べるだけでなく、食材の知識、馴染みのない食材を知る機会になり、食材への興味が湧きますね。
旬のものを使って食べるおいしさや、食べてみようと挑戦してみる気持ちにもなります。

また、国分寺市内の農家の方が収穫量の多い野菜を譲ってくださることもあるようで、どこで採れた野菜なのか地元野菜を知るきっかけになったり、野菜を無駄なくおいしく食べることができたり、地域・環境にも優しい場所であると感じました。

何より「おいしい!」と笑顔あふれる空間や喜びを共有しあう姿に、たまりばの存在の大切さを感じました。

スタッフも、このように利用者の食事の様子や「来てよかった!」「おいしかった!」の声にやりがいを感じると仰っていました。

豊かな食体験やコミュニティによって、深まる地域の輪!

「たまりば」の会は、空き店舗を地域のために役立てる場所にしたいという思いからスタートしました。

はじめは放課後の居場所として開催し、近所の子どもたちが遊びに来るところでしたが、地域課題や社会状況と向き合う中、食事を通した交流の場を作りたいというスタッフの思いが膨らみ、今では子どもに限らないみんなの食堂、みんなの居場所として老若男女集う居場所+食堂を運営する団体となっています。

コロナウィルスの蔓延や孤食の増加により、人と人とのつながりが稀薄してしまっているなかでも、「みんなの食堂 たまりば」のように、また少しずつ交流を楽しめる場を増やしていきたいですね。

みんなで一緒に料理をしたり、お手伝いを通して調理体験ができることもあるようなので、
子どもにとって貴重な食育体験にもなります!
参加費は1人100円ですので、ぜひお気軽に参加してみてはいかがでしょうか。

「みんなの食堂 たまりば」の開催予定のチラシは市内の小学校や公民館、児童館に置いてあるようなので、チェックしてみてください!

みんなの食堂 たまりば
住所:東京都国分寺市東元町2-3-13 2階
アクセス:JR中央線「国分寺駅」から徒歩約15分
国分寺市地域バス「ぶんバス」東元町ルート乗車、「元町駐在所」下車徒歩3分
メールアドレス:tamariba2019@yahoo.co.jp
開催時間:10:00-12:00
※もとまち公民館で開催の場合の概要です。詳細は上記メールアドレスにてご確認ください。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。