人気のカフェの条件ーー映えるドリンク、看板スイーツ、おいしいランチ、オシャレな内装・・・いろいろあると思います。私の場合は「そこにどんな人がいるか」、というのもかなり大きなポイントになります。
今回ご紹介するLittle Cook eat & spaceさんは、そんな私の条件にぴったりハマるお店です。

お店は、バス通りにもなっている国分寺街道を府中方面にしばらく進み、100円ショップダイソーのちょうど向かい側の角地のところにあります。
以前は、少し手前の同じ国分寺街道沿いの小さなスペースにありましたが、2024年12月に、再開発計画にともない現在の場所に移転されています。大きなガラス窓が開放的なお店は、以前よりグッと広いスペースになっていました。

入り口には、前のお店から引き継がれた小さな木の看板がセンスよくおさまっています。
緑と木製家具の調和にホッとする店内
店内は、窓越しの緑に癒されるローカウンター席やテーブル席があります。移転してまもないのに、ずっと前からそこにあるかのような、落ち着いたたたずまいにとてもホッとします。


厨房と向かい合わせのスペースにも4席のハイカウンターがあります。スポットライトが木の建具をあたたかく照らしていて、めちゃくちゃ良い雰囲気!
窓際のテーブルには、2席ごとにさりげなくお花が飾られています。
和室の欄間(らんま)らしきものがガラス窓とテーブルの間に顔をのぞかせています。なんてステキなリサイクルでしょうか♪


そして、店内の一番奥にある窓際席。ほっこりするオブジェに優しい木の緑が見えて最高ですね!すっぽりおさまってしまいそうなこの空間、ずーっと座っていたいです♪
あなたならどの席を選びますか?
手間ひまかけた愛情ランチプレートとこだわりデザート
さて、席が決まったら、お次はメニューを決めなければ。(笑)

ランチは、店主・丹野さん渾身の選べるプレートランチと、カレー、それからデザート。すべて手作り自家製です。「気まぐれ」がつくカレーとデザートは、コーヒー・デザート担当、丹野さんの息子さんが工夫をこらした意欲作です。
今回は、迷わず(いや、カレーと迷いましたが)移転後に新たに登場した、スペシャルプレートをチョイス。なにしろ、週替わりも含めて、各種定番プレートのおかずが全部少しづつ味わえるので♪
初めての人は、まずはスペシャルプレートでおかずを食べ比べて、2回目は気に入ったおかずを単独プレートでたっぷり味わう、というのもアリですね。

はい、お待たせいたしました♪ こちらがスペシャルプレートです。
おかず3種の他に、サラダとヒジキやすり流し等のちょっとしたお惣菜までついています。
ドレッシングは人気の自家製にんじんドレッシング。(こちらは瓶販売もあります)
週替わりの豚コロコロ焼き(おかず右側)のタレやお味噌汁のお味噌にいたるまで、なんと全部自家製です。とても手間がかかっていますね。
そしてこれまた人気の唐揚げ(おかず左側)は、米油で揚げているそうです。サクッと軽やか、お肉は柔らかく、絶品です。「人生で一番おいしい唐揚げ」と評する常連さんもいるようですよ。
もちろん、揚げ出し豆腐(おかず中央)もお出汁がしみこんでフワッフワです♪
それはそれは愛情たっぷりのランチプレート。
舌とおなかはもちろんのこと、心までじわーっと満たされていきました。
各種野菜は、国分寺の地元野菜「こくベジ」が多く使われているそうです。
さて、ランチですっかり幸せに満たされましたが、デザートを食べずして帰るわけにはいきません。
研究に余念のない「コーヒー・デザート担当君」(Instagramでいつもこう呼ばれています。)のこだわりが詰まったデザートがなんと4種類も・・・。
悩んだ末、こちら、

「レモンのトルタパラディーゾ」です。ぎっしり感がすごいケーキに甘さ控えめのクリームがベストマッチ!
そして、カップもとっても素敵なお供のコーヒー。

実は「コーヒー担当君」、コーヒー豆の手焙煎もやっているのです。前の店舗の頃は豆販売も時折されていました。
ランチタイムは立て込むのでマシン抽出ですが、十分本格的な味わいです。
デザートは少しづつ内容が入れ替わっていきます。人気のものはあっという間に完売してしまうこともありますから、目が離せませんね。
ということで、移転後のランチもやっぱり大満足♪、ごちそうさまでした!
店主のお人柄がつなぐ、たくさんの出会いとご縁
店主の丹野さんは、実は「こくカレ」(国分寺カレッジ、市とNPO法人の協働事業)の1期生でいらっしゃいます。(余談ですが、私も実は2期生、後輩です。)
その際、以前から移動販売やシェアキッチンなどで料理の腕を磨いてきたご経験を活かして、お仲間と「ひとと」というチームをこくカレ内で立ち上げ、卒業後は南町にあるシェアキッチン「カフェといろいろびより」で日替わり店主として「ひとと」ランチ提供をされていました。
自分の店を持つ夢はあったものの、「まだ具体的には・・・」と思っていた矢先、東元町に空き物件があるとの話が舞い込みます。ただし再開発予定のため、2024年秋までの期間限定とのこと・・・。
考えた末、2021年10月、Little Cookとしてお店をオープンされました。
「ひとと」ランチのファンだったので、私もお店に通うようになりました。
当時は、カウンターメインの小さなお店だったので、知らない方でも隣になるといつの間にかお話しするようなことも多く、新たなご縁がつながったりすることもしばしば。
丹野さんが、間に入って上手に会話を導いてくださるのが、いつもとても印象的でした。

このようなご縁のタネはどんどん広がり、以前のお店の頃から、画像のようにいつも何かしらアーティストさんの作品が展示されていて、時にはマルシェイベントが開催されたり。
そもそも、お店の物件情報提供や内装の大工工事も、お知り合いのご縁で実現していったものだそうです。丹野さんが日頃から人とのご縁を大切にされているゆえのことですね。
特に、内装を手がけて下さったお知り合いというのは、寿司職人でもいらっしゃるとのこと!
前店舗では何度か「寿司イベント」が実施されていました。いやー、気になる!!
こうして、丹野さんのお人柄に吸い寄せられるように、お店には常に温かい雰囲気の人たちが集うようになっていきました。
お店のイベントはこのほか、不定期でミニライブも開催されています。
店舗移転してからは、本格的にアップライトピアノも設置され・・・・。
実は、店主・丹野さんのご主人は、かの昭和の人気グループ「チューリップ」のキーボーディストであられた丹野義昭さんその人なのです!
丹野義昭さんは、現在も精力的にライブをはじめ音楽活動をされています。お店でのミニライブでも、ギター・チェロとのトリオ編成の演奏が堪能できます。
すぐ間近で演奏を観られますし、毎回チケットはあっという間に完売。
わざわざ遠方から聴きにくるチューリップ時代からの熱心なファンの方も多いそうです。
私も一度、前店舗で拝聴したことがあるのですが、演奏が素晴らしいのはもちろんのこと、アットホームで温かい一体感に包まれ、多くのお客様とのつながりの深さに感動したのを覚えています。
現店舗に移転してからは、お客様もライブ後の打ち上げにそのまま参加できるようになり、更にプレミア度が上がっています!
ライブの告知は、InstagramなどSNSに出ますので、もしよろしければぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
ちなみに、丹野義昭さんはお店で、ピアノの個人レッスンもやられているとのこと。
曜日固定などではなく、毎回生徒さんと予定を擦り合わせてレッスン日を決め、レッスンのペースも自由に決められるそうです。レッスン内容は、生徒さんのご希望に合わせてカスタマイズOK。
現役プロミュージシャンから個人レッスンを受けられるなんて、メチャメチャ贅沢ですね!
丹野義昭さん、いつも穏やかで、にこやかで、とっても素敵な紳士ですよ。
こちらも、ご興味がある方は、ぜひ。
おひとり様からファミリーまで、幅広く愛されるディナー
このように、お店は心地よく癒される空間ですが、ディナータイムはどんな感じなのでしょうか。
まずお食事は、ランチのメニューもいただくことができます。

そして、おつまみも何種類かあります。
ということは・・・・・ちゃんとお酒もあります!(笑)

では、早速私もビールから・・・。

グラスとソーサーが素敵です。なんともLittle Cookさんらしいというか。一気に飲む、というよりは
味わいながらゆっくり飲みたくなるような雰囲気です。
ビールに合いそうなところで、帆立チャンジャ胡瓜を注文。ほどよい辛さでおいしい。

お次はランチでもいただける揚げ出し豆腐。

ランチの時と同様、フワッフワです。優しいおいしさに癒されます。
そして、お気づきでしょうか?
器やカップが、どれも素敵なのです。懐かしい感じというか、昔の実家にもあったような感じで、ノスタルジーにあふれています。
それもそのはず、フリマサイトで、使わなくなった古い食器が出品されているのを見かけては、お店の雰囲気に合いそうなものを選んで調達しているのだそうです。
私の実家にもあった同じコーヒーカップもありました!
落ち着いた、ホッとする雰囲気の演出、見事に功を奏しています♪

こちらは、素敵な切子グラスに注がれた白ワインと、ポテトサラダです。家庭料理の優しい味に幸せな気分になります。
こんな感じで、お食事から晩酌まで、いろいろなスタイルが楽しめるディナータイム。
お客様の層もさまざまなのだそうです。
年齢層が幅広いのもそうですが、金曜日には親子連れの姿が増えてきたとのこと。
丹野さんは、お子さま仕様のお食事セットを用意したり、ジュースのサービスをしたりするようになったそうです。素敵な心遣いですね。
私が伺った夜もちょうど金曜日。親子で夕ご飯を食べるほっこり風景が展開されました。

親子連れのお客様は、19時くらいには一段落します。お店には、再びゆったりとした時間が流れ、以降は「大人の時間」ですね。
ちなみに、今後はおつまみのメニューを増やしていく予定なのだそうです。益々楽しみです!
いかがだったでしょうか?
おひとりさまも、カップルも、グループも、ファミリーも、あらゆる層の人を温かく包み込んでくれるLittle Cookさん。
そこに集まってきた人と思わぬご縁が生まれ、つながりが広がっていくのは、まさにカフェの醍醐味なのではないでしょうか。
あなたもぜひ、この癒しの空間を体感してみてくださいね。
メニューのテイクアウトや、貸切りの特別料理など、柔軟に対応してくださいます。まずはご相談から!
営業終了時間は、曜日によって変動、またイベントや貸切などで変更になる場合もあります。事前にSNSをご確認の上、お出かけになることをおすすめします。
Little Cook eat & space
住所:東京都国分寺市東元町2-8-2
アクセス:JR中央線「国分寺駅」南口徒歩約13分
京王バス「府中駅行き」東元町バス停下車 徒歩1分
連絡先:InstagramのDMに連絡
営業時間:水、木11:00〜18:00
金、土11:00〜21:00
日11:00〜19:00
定休日:月曜日・火曜日
駐車場なし