東京都内を流れる一級河川のひとつ野川。その流れは国分寺市から始まっています。
では水源はどこかというと、どうやら国分寺市東恋ヶ窪1丁目の日立製作所・中央研究所の敷地内にあるようです。
「企業の私有地内じゃ見に行くことはできないかな?」と思っていましたが、外部の人でも中に入る機会があることがわかりました。
こちらの日立研究所内の庭園「協創の森」は、春と秋にそれぞれ1日づつ、年に2回だけ一般公開されているとのこと。
ただし雨天の場合は中止です。2026年春の開催日、天気予報は雨マーク。
「これはダメかも…」
半分あきらめていたところ、当日の朝はくもり空。問い合わせ先の番号に連絡してみると、予定通り公開するが途中で雨が降ったら中断する可能性があるとのお返事でした。
半年に1度のチャンス、思い切って行ってみることにしました。
出入り口の正門までは、国分寺駅から徒歩で10分ほどです。
多くの人でにぎわう大人気のイベント
正門に近づくと、開門直後でしたがすでに多くの人だかりが。


入場してしばらく進むと、「返仁橋(へんじんばし)」があります。
橋の手前では交通整理がおこなわれていました。
見物客は、小さい子どもづれのファミリーから若いカップル、お年寄りのグループまで幅広い層の人たちがいました。

橋をわたった先のところで、スタッフの方が配っていたチラシがこちらです。

表面

裏面
いろいろと見どころが多いですね。
いろいろな屋台の出店も
芝生広場のあたりでは屋台のテントなども。ホットドックや焼きそばのお店もあり、お祭りのような雰囲気。
「コロッケの丸愛」さんや「胡桃堂喫茶店」さんなど、国分寺の名店も出店されていました。

こくベジの販売も。

お子さん向けのゲームコーナーもありました。

園内のあちらこちらに桜の木が植えられており、ひらひらと花びらを散らせていました。


湧水ポイントのようすは?
研究所の建物や芝生広場がある場所は高台となっており、そこから崖をくだったあたりのあちこちで地下水が湧き出ています。



湧水ポイントのひとつが見学できるようになっていました。大人気で行列ができており、近くで見られるまで10分ほどかかりました。
この日は地下水があまり多くなかったようで、勢いよく湧き出すというよりは、じわじわと染み出しているような感じでした。


白鳥もおよぐ大池
湧水を集めてつくられた「大池」は、1周800メートルほどもあります。
池の西端から国分寺駅方向を見た景色がこちらです。

周辺の緑や桜が水面に映ってきれいでした。
白く見えるのは、この池に住みついている白鳥さんです。




こちらの白鳥さんは人間をこわがらないらしく、近くまで来てくれました。

水門を出た水は野川へ
こちらは大池の水位を調整する水門です。

水門をくぐった流れは、研究所の敷地を出て野川になります。

そして真姿の池湧水群など国分寺市内の湧き水を集めて大きな流れとなり、世田谷区の二子玉川付近で多摩川に合流するまで、約20kmの旅をするのです。
武蔵野の大自然が残る貴重なスポット

こちらの庭園では、日立製作所の創業者で初代社長・小平浪平氏の「よい立木は切らずによけて建てよ」という意思を受け継ぎ、元々あった木々を残して研究所を建設したので、武蔵野の大自然がまもられています。
木の種類はなんと約120種。全体で27,000本もの木々が残り、40種類を超える野鳥も生息しているとのことです。民間の取り組みで生物多様性が保たれている場所として注目を集めており、2023年には環境省が選ぶ「自然共生サイト」に認定されました。
この日は若葉のあざやかな緑がまぶしくかがやき、小鳥たちのさえずりもあちこちから聞こえてきました。


季節の色とりどりの花々も目を楽しませてくれました。
赤と白のツバ

赤いツバキ

白いツバキ

ヤマブキ

ムラサキケマン

ツツジ

アセビ

ボケ
国分寺市内でも貴重な大自然とふれあう機会であり、多くの市民が集う人気イベントでもある日立中央研究所「協創の森」庭園開放。
例年通りなら次回は11月、紅葉が色づくころに行われると思います。
みなさんもタイミングが合えば、ぜひ足を運んでみてください。
開催日については時期が近づいたら国分寺市報やこくぶんじ観光まちづくり協会のSNSによる告知を見るか、日立中央研究所に直接お問い合わせください。
日立製作所中央研究所「協創の森」
住所:東京都国分寺市東恋ヶ窪1-280
アクセス:JR中央線・JR中央本線・西武国分寺線・西武多摩湖線「国分寺駅」から徒歩約10分
TEL:042-323-1111
開催日:春と秋の年2回、それぞれ1日のみ(2026年春は4月4日(土)に開催)
開催時間:10:00-15:00(最終入園時間14:30)

























