夢の発信地♪未来型カフェ「喫茶ソラクラゲ」 |国分寺

今回紹介するのは、カフェというよりは喫茶店で、古民家をリノベーションし、2023年11月にオープンした国分寺の「喫茶ソラクラゲ」です。

最初にこのお店をネットで見つけた時は、不思議な名前のカフェだなと気になり、また、喫茶ということから、おそらくレトロ風の内装にこだわったお店なのだろうと想像していました。

いざ行ってみると、なんとも静かに衝撃を受けてしまったため、ぜひご紹介したいと思います!

国分寺駅からは徒歩6分ほど。南口を出てまっすぐ行き、左に公園を見つつ坂道を下り、国分寺街道に着いたら信号を渡ります。少し歩くと一里塚のバス停があり、すぐ左手にお店はありました。

最初の印象は、シンプルに古民家を新しくした素朴なお店という感じです。
新しい要素が控えめに散りばめられていて、違和感なく周辺の風景に馴染んでいました。

どことなく懐かしい、でも新しい。
見上げると「喫茶ソラクラゲ」の丸く青い看板が、まるで笑いかけているようでした。

ソラクラゲの名前の由来は、店長さんが地元の北海道で以前経営していた喫茶店の名前です。
起業する際、周囲からの反対を受けても、「最初からできないと決めつけず可能性を信じて生きたい、クラゲが空を飛んだっていいじゃないか!」と夢を持って生きる楽しさをこめて生まれました。

お店の代表!?の「くらげっきー」が出迎えてくれます。

中は、右手にカウンター、左には3席テーブル席があり、落ち着いた色調です。

地域に愛される変幻自在の喫茶ソラクラゲ

喫茶ソラクラゲは、オーナーさんと、店長さん、そしてもう1人コンサルタントさん(全員20代)が奇跡的に国分寺シェアハウスで出会い誕生しました
クラウドファンディングで資金を集め、もともと芋けんぴ屋だったお店を、DIYなどして今の姿に生まれ変わりました。

壁紙はオーナーさんの知り合いの和紙職人の方に、和紙に珈琲を混ぜて作ってもらったそうで
す。ティラミスのクリームのような色ですね♪

オーナーさんは、小学生のころに「珈琲屋さんになりたい」と夢を描き、中学生で西国分寺のクルミドコーヒーで職業体験をして、ますますその夢が強くなったそうです。
将来、珈琲豆を輸入する時に必要な語学力を学ぶため、高校生の時には1年間、オーストラリア留学をしました。
大学生ではクルミドコーヒーでアルバイトをしながら、ラオスに行き、現地の珈琲豆農園を回り、貴重な経験をされたそうです。

その後、働くうちに「カフェは珈琲を飲むだけではなく、社会へとつながる場所でもあるのでは?」とカフェの可能性に魅了されます。

実際、喫茶ソラクラゲでは、カフェだけにとどまらず、各種イベントやコラボなども積極的に展開しています。
ちょうど訪問した日も、店長さんの好きなイラストレーターさんの作品が店内に展示されていました。

喫茶ソラクラゲのメニューはこだわり素材で本格派の味

メニューは、ユニークなものもあり、そして説明文がとても楽しいのでぜひ読んでみてくださいね。ちなみにイラストはアルバイトさんが描かれているそうですよ♪

北海道ならではなのでしょうか、粒あんみるく珈琲!?
たしかに、あんこのお菓子と珈琲は合うと思います。でも一緒になっているのは初めて見ました。
しかしこれはメニューを決める時に、珈琲にこだわりをもつオーナーさんとは揉めなかったのだろうか、などと勝手に心配したりして(笑)。

実は、私ふだんは珈琲はあまり飲まないのです。変な後味がずっと口の中に残るような気がして…。でもせっかくなので深煎りを注文してみました。

深煎り珈琲は600円で、カップになみなみといれてくれるのが嬉しいですね。

味に深みがあって、メニューに書いてある通りの、ほろ苦くて甘い珈琲です。そして驚いたことに、私の苦手な後味が口の中にまったく残りませんでした。
わぁ、これはやられたという感じでした。

そしてスイーツ!
むにむにプリンは、昔懐かしい食感の北海道の卵をふんだんに使ったお店のイチオシだそうです。

でも私はその日どうしても、かぼちゃのチーズケーキを食べたくて注文しました。

珈琲と文句なしの相性で、大満足の味でした!

フードメニューも魅力的で、カフェとスイーツだけのつもりが、つい頼んでしまいました。

食べられるか心配していたら、ご飯の量を調整してくれました。

こちらは、ただ、絶句絶品のビーフカレー!
北海道ブランド乳牛「キタウシリ」の本来なら廃棄されてしまうところを使用し、10種以上の食材の甘みとスパイスでじっくりと煮込まれた風味と甘味は食べたことのない美味しさでした。

また食べに行きたくなる、クセになるビーフカレーです。これで1200円は安い!

くらげっきーを探せ?お店のあちこちに

店長さんが、クラゲが好きで作ったという、くらげっきー。
喫茶ソラクラゲの原点とも言えます。

店内にはクラゲの絵や置物、書籍もありました。

なぜ、クラゲなのかと聞いてみると、「もともと毛のない生き物が好きなんです。」
と、意外な回答に思わず笑ってしまいました。

前述の通り、「クラゲが空を飛ぶようなありえないことでも夢や可能性を信じて楽しく生きたい!」という想いから生まれた喫茶「ソラクラゲ」です。

私は、ふと「クラゲの骨」という言葉を思い出しました。
枕草子で清少納言が、ありえないことの例えとして表現し、場を和ませたという話です。

クラゲには、そんな人の心を動かす、そして笑顔にさせる力があるのかもしれませんね。

こんなところにもくらげっきーが♪

ソラクラゲは漢字にすると、空海月。
空は居心地のよい空間。
海は青い色。癒しの色でもあります。
月は、優しい月明かり。優しいライトに照らされるコーヒー入りの和紙の壁。

「ああ、そうだった、自分はこれが好きだったんだ。」「これをやりたかったんだ。」
忘れていた夢を思い出させてくれたり、気づかせてくれたり、癒しだけではない空間がそこにはありました。

さらには、「あきらめなくてもいいのかもしれない。今からでもいつからでも始められるのかも!」優しくそっと背中を押してくれる気がしました。

初めて足を運んだだけなのに、
元気過ぎないエールが心地よくて、また行きたくなりました。
自分のペースで前に進める居心地のよさで、1人でもふと立ち寄れる、そんなお店が、国分寺「喫茶ソラクラゲ」です。

喫茶ソラクラゲ
住所:東京都国分寺市東元町2-18-16 吉野ビル 1F
交通:JR中央線「国分寺駅」徒歩約6分
連絡先:042-313-9646
営業時間:水〜土曜 11:00〜22:00 (L.O.21:00)
     日曜祝日 11:00〜18:00(L.O. 17:30)
定休日:月・火曜日(祝日は営業)
駐車場:1台

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。