絵本&カフェ♪ノスタルジックで新鮮なブックカフェ 国分寺「おばあさんの知恵袋」

国分寺は、個性的な形態のお店が多いのも特徴の1つです。
「おばあさんの知恵袋」と名前を聞いただけで、いったいどんなお店なのだろうと興味を惹かれませんか?
50年以上も地元の人たちに愛されている絵本や童話専門のブックカフェをご案内します。

国分寺駅南口を出てすぐ左に坂道を歩くと、道路沿いにマンションが並んでいます。
3つ目の少しアンティークな建物の地下に向かう入り口に看板を見つけました。

ともすると見落として通り過ぎてしまいそうな控えめな看板です。

ん?良く見るとワイン?!お酒も飲めるのでしょうか?かなり年季の入った案内なので、お値段は今とは変わっていそうですね(笑)。

階段を降りるとすぐ左手にお店が♪
まるでハリーポッター?!ファンタジーの世界そのままの外観。

わぁ!!
こんなところがあったんだ~?!
小さいけれど重厚な鉄のドアは、イギリスの学校の厩舎のようです。

いったいここはなに?
レトロなカフェ?
私が最初に訪れた日は定休日だったので、外観だけ写真を撮って帰ろうと思ったら
中から人が出てくるではありませんか!!
ベレー帽をかぶった素敵なご婦人がニコニコしなから出てきて、その後ろには店主らしき男性が♪
ご婦人は、どうぞどうぞお店の中へ♪というようなジェスチャーを私に向けてくれました。
不意打ちに、たじろぐ私でしたが、女性はお店の常連さんのようでした。

ハリーポッターの魔法の国の絵本図書館?!

天井までびっしり本棚の中に納められた絵本や童話たち。

可愛いぬいぐるみや人形があちこちに置かれています。

マペット(あやつり人形)もありました♪

店内には、赤ちゃんを連れたお客様も来ていて、お茶とお菓子を楽しみながら絵本を買いにこられたようでした。

店内には日本だけではなく、各国の絵本や作家ごとに分けてあるコーナーもありました。どこから見たらよいのかわからないくらいのたくさんの書籍でびっちりでした。

店主に「今日はお休みだと思ったのですが、臨時営業ですか?」とたずねると、
「ときどきね、なんとなく来てみた、というお客様がいらっしゃるんですよ。やっぱりね、そうすると開けるんですよ(笑)昔は定休日はなかったんです。」
とニコニコ嬉しそうに話してくれました。

今では天井までの本棚ですが、最初はそうではなかったとのことでした。
今のような本棚にしたきっかけは、ギリシャのアテネに旅行をした時に訪れたソクラテスやプラトンが学んだというアカデミアでした。

天井までびっしりの書籍の棚を見て、一番古いもので500年前のものがあると聞き、日本に帰って早速、同じように棚を増やしたそうです。

三田村さんご自身がイメージして考えた内装のデザイン画

それでも、東日本大震災の時は、本1冊また食器1つ落ちず被害はゼロだったと聞いて驚きました。
今ではなかなか見る事がない入口の鉄のドアも、レンガ作りもすべて、東京芸術大学と武蔵野美術大学の建築科のかたに設計してもらい、丁寧に施工しているため、頑丈でしっかりしています。

「三匹のこぶたの話を知っていますか?」
三田村さんは、おとぎ話のこぶたの3兄弟のわらと木とレンガ造りの家の話を例に挙げて、今は見た目がお洒落で〇〇風というのはあっても、部屋の中まで土台からレンガを1つ1つ、コンクリートで積んで造っているところが少ない。とお話されていました。

私は、先日テレビでみた、ロスアンゼルスの山火事の光景が頭に浮かびました。
焼け野原になってしまった街の中で、レンガ造りの煙突だけは焼け残っていたのが印象に残っていたからです。

予算も手間がかかることもあるでしょうが、
やはりそうやってコツコツと積み上げていると不測の事態にあっても大丈夫なんですね。

店の名前とアフリカのことわざ

もともと図書館にお勤めだった三田村さん

店主の三田村さんが、お話を聞かせてくださいました。
「もともとこここはドイツレストランだったんです。」
お母さまが、脳梗塞で倒れられたことをきっかけに、火を使わなくていいようにと、25年前に絵本とカフェの店にしました。

店の名前をどうしようか、となった時にお母さまの提案でおばあさんの知恵袋になったそうです。

また、面白いお話を教えてくれました。
アフリカでは、おばあさんが1人亡くなると図書館がなくなるという、ことわざがあるそうです。
おばあさんの知恵は図書館と同等なくらい豊富であるということでしょう。
おじいさんではなくおばあさんというのが、少しクスッと笑ってしまいますね♪

レストランの時を含め2024年11月に50周年を迎えました!

イベントスペースとしても解放♪コラボなど

おはなし会や朗読会、大人のための絵本の会など、積極的にイベントを開催しています。
会場は店内以外に三田村さんが地域センターなどに出向いて行うこともあります。

そのため、店の営業時間が時々変更になっていることがあります。お電話で確認してから行くことをおススメします♪

店内では、絵画の展示販売もしていました。

絵本を通じて語ることの大切さ

三田村さんは、初めてお会いしたのに、なんだかとてもリラックスしてお話をしたくなるかたです♪
活字についてうかがってみました。
今は、インターネットでなんでも調べることができ、また電子書籍の普及で、学校の授業もタブレットで行われることも増えてきたと聞いています。

私自身も紙だと重いし場所をとるし、電子書籍が便利だなと実は思っていたほうでした。

三田村さんは、世の中の『情報』はインターネットや電子書籍でも得られますが、
ただ、それはすべて受動的なことに近いとおっしゃいます。
でも本は『情動』であると。

本を探しに出向く、動く。
実際に手にとる、読む。
ページをめくる時の紙の感触、におい、音など。
確かにそれは、本を手にして初めて得ることのできる味覚以外の五感です。

考えたこともありませんでしたが、きっと本を読んでいた頃は潜在意識に組み込まれていたのだろうと思いました。
「おばあさんの知恵袋」の店内に入った瞬間、なつかしさと新しさがミックスしたような感覚になったのもそのせいだったのだと確信しました♪

2月26日、19時から、113回目の大人のための絵本の会が開催されました。毎月最終水曜日に開催されるので、ご興味があったらぜひ参加してくださいね♪
活字離れだった私も久しぶりに本を読みたいなと思いました。

おばあさんの知恵袋
住所:東京都国分寺市南町2-18-3 国分寺マンションB-03A
アクセス:JR中央線「国分寺駅」徒歩約3分
西武国分寺線・多摩湖線「国分寺駅」徒歩約3分
営業時間:11:00-22:00
*イベント等で営業時間が変更になることがあります。事前にお電話で確認することをおススメします♪
電話番号: 042-324-2708
定休日:月曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。
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ヴィー
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国分寺近くに17年在住。国分寺には面白い場所や素敵なお店、美味しいものがたくさんあります‼その魅力や情報をお伝えしますね♪