自由にはなす、のむ、たべる。・日本酒とワイン ほどほど。/国分寺市本町

好きなように食べて飲んで、気ままに会話を楽しんで。
まさに、幸せ時間の王道ですよね。
今回は、そんなお楽しみが詰まった、2024年10月にオープンしたばかりのお店・「日本酒とワイン ほどほど。」さんをご紹介します。

カジュアルな印象の書体で書かれた店名の看板。思わず吸い込まれそうな安心感があります。
場所は、国分寺駅北口から徒歩3分弱、西友裏手の駐輪場の並び。マンションの1階、数軒飲食店が並ぶ一角です。
「日本酒とワイン」・・・正反対のジャンルのお酒がウリになっている!?一体どんなお店なのでしょうか。

入り口の小さなボードには、色々気になる文言がランダムに書いてあります。
飲み物の値段や、お料理例も出ていて、どんなお店なのか、なんとなく雰囲気がつかめてきます。
取材当日は寒さが残る3月、「熱燗あり〼」のダブルのたたみかけはたまりません(笑)。
とにかく中に入ってみましょう。

立ち飲みカウンターとテーブル席のシンプルな店内

店内は、スタンディングカウンターとテーブル席が共存している、スッキリとした空間。

奥の突き当たりにはテレビ画面があります。スポーツ中継がある時は盛り上がりそうですね!
各席には、よく見ると通行量調査の時などに使われるカウンターのようなものが・・・

500円、100円と書かれたところにひとつづつ。
これは、注文したものが提供されたら、スタッフの方が金額分カウンターを押すそうです。
なるほどー、これなら今、自分のお会計がいくらくらいになっているのかが分かりやすいですね。
お会計の計算も手間いらず。面白い〜!

料理も飲み物もフリースタイルで

料理・飲み物は共に、仕入れの状態によってどんどん入れ替わっていくそうです。
手元で見られるメニューもありますが、カウンター上部の黒板や、貼り付けてある飲み物リストで
「今日はどんなかんじかな?」と見てみるのが良さそうです。

この日の推しの日本酒に・・・

推しの白ワイン。(赤ワインやスパークリングワインもあります)

「日本酒とワイン」ですが、焼酎も種類豊富です!
フラミンゴ!?サニークリーム!?こんぶ!? 気になったらあるうちに飲むべしですね(笑)。
こうして、飲み物のラインナップをあれこれうかがっているうちに、自然とお店の人と会話が弾みます。
びっしりお品書きが書いてあるメニューを眺めるのも良いけれど、コミュニケーションが生まれるこのスタイル、私は好みです♪

どちらも本格派!和と洋のおつまみ

飲み物選びに迷ったら、おつまみから先に決めていくのもひとつのテですね。
「ほどほど。」さんでは、お魚はすべて長崎の五島列島から直送のものなのだそうです。
それは聞くだけで美味しそう!
早速お刺身を注文しました。

ひとり分仕様に、少なめで作ってくださいました。ありがたや〜♪
もちろん醤油もありますが、塩と山椒も添えられていて、味変が可能。
お刺身は、程よく寝かされたねっとり感があり、お酒によく合います。
画像左から2番目の薄いピンク色の切り身は「マグロの幼魚」。
滅多にお目にかかれませんよね、マグロの風味を感じつつもホワッと柔らかい食感がたまりません!

和風の次は、洋風で。
黒板には気になるメニューが並んでいますが、まずは「サバケット」を注文してみました。

食べる前から、美味しい確定のこのビジュアル!これはもう白ワインですね♪
サバケットは、自家製サバの燻製(単品もあります)を薬味や調味料と合わせ、これまた自家製のバケットにのせたもの。
自家製づくしですね、素晴らしいです!
なんだか、がぜん洋風のお口になってきました(笑)。

こちらはきのこのポテサラ(少なめバージョン)。そんな簡単な言い方では収まらないオシャレな見た目に感動・・・。

からの、こちらはきのこのテリーヌ(少なめバージョン)。もはやフレンチのオードブルのようなテーブルになってきました。
はたと思いつき、先ほどの自家製バケットがとても美味しかったので追加注文、ポテサラをのせたり、テリーヌのソースを付けたりして楽しみました。

このバケット、「いやー、パン屋じゃありませんし」と謙遜されていましたが、本当に美味しいです!完全おつまみ仕様。お願いすれば、少しならテイクアウトもさせてもらえるみたいですよ♪
こんなに本格的なものを次々と出してくれる料理長の田中さん、実は、「ほどほど。」をオープンする前はフレンチ系のお店と、おでんの有名店で経験を積まれたとのこと。
どうりで!それで和も洋もこんなに本格的なんですね。
ひとつのお店で両方の味が楽しめてしまうなんて、国分寺市民はラッキーです♪

気軽な社交場をめざして・・・

本格的おつまみの謎が解けたところで、お店オープンの経緯もおうかがいしました。

店長・奥迫さんは元々はIT系企業の経営者。全く違う畑ですね!
でもある時、飲食事業部を立ち上げ、秋葉原にbarを出店。そこにお客さまとして来ていたのが、料理長・田中さんだったのです。

当時は田中さんも会社員、ただ根っからの飲食好きで学生時代のアルバイトは飲食店、就職した会社も食品業界だったそうで・・・。
やがて、田中さんは奥迫さんのbarを手伝い始め、おふたりは「お客様と会話を楽しめる社交場のようなお店」を開く夢を持つようになりました。

いよいよ出店を決意、物件を探す間、田中さんはフレンチやおでん屋さんで「修行」。
たまたま国分寺で現在の物件が見つかり、めでたく夢を実現!
なんとも異色尽くしの、こんなにも興味深いストーリーがあったのですね。

おつまみは、お客様と少しでも会話する時間を作るため、提供時間は最小限にしたかったのだそうです。確かに、どれも本格的でオシャレな見た目なのに、それほど待たずに出てきています。
その分、仕込みをしっかりと整えていらっしゃるということなんですね。
決して手抜きをしているわけではないのは、食べてみればすぐに分かります。

そんなおふたりの想いは、オープンして半年も経たないうちにしっかりと浸透しているようです。
スタンディングカウンターには、ひとり、またひとりとお客様が入ってきて、更にはテーブル席に6人グループが来店、皆さんとても楽しそうに話しています。
私も初対面の隣の方とすっかり打ち解けてしまい、反対側の隣に、たまたまいらした顔見知りの人と3人で大層盛り上がりました!

私が注文しなかったおつまみの写真も、両側のおふたりにお願いして撮らせていただきました♪

こちらは牡蠣のなめろう。いやー、これも気になってました。美味しそう♪
なめろうですが、ボイルした牡蠣を使っているそうです。

見た目は和風のこちら、牛すじ赤ワイン煮です。あーこれも食べたかった・・・(笑)。
どのメニューもほどよく和風と洋風が混ざり合って、和風にワイン・洋風に日本酒もイケそうなところが自由で気軽でいい感じ!

こちらは、私の最後のオーダー、ポルチーニソース大根。
あえて柔らかすぎない大根、食べやすいように細かく切り込みを入れてくださっています♪
サクッとした大根の食感に絡むまろやかなソース。これもどんなお酒にも合いそうでした。

居酒屋王道のポテトフライ。スパイスをかけるのが「ほどほど。」流ですね。
お隣さんはポテトを食べ終わった後、「これだけで飲める!」とスパイスを美味しそうにつまんでいらっしゃいました(笑)。
いかがだったでしょうか?
気さくで優しいお父さんのような雰囲気の店長に、明るく元気な料理長。
おふたりの醸し出すフレンドリーな雰囲気が、自然とお客様同士の垣根も取り払い、どんどんみんなで打ち解けていく。
早くも素敵で気軽な社交場が誕生していますね!

深夜まで営業しているお店なので、2軒目に来る方が多いとのこと。
21時過ぎが一番賑わうそうです。
でもおつまみもどれも美味しいですから、まずはゆったりした早めの時間帯に来て、店長や料理長と会話を楽しんでみてはいかがでしょうか?

国分寺ライフが楽しくなること間違いなしです♪
ぜひ一度、体験してみてくださいね。

日本酒とワイン ほどほど。
住所:東京都国分寺市本町2-11-10
アクセス:JR中央線「国分寺駅」北口徒歩約3分
連絡先:090-1128-6134
営業時間: 18:00〜26:00
定休日:不定休(SNSにて月間休業予定を告知)
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。