今回は国分寺の少し変わったとんかつ屋さんを紹介しますね。
場所は国分寺駅から歩いて12分ほどです。少し距離があるので、駅からの道順を簡単に案内します。

南口を出て左側、東京経済大学の方にむかって坂道をくだります。
途中、右手の殿ヶ谷戸庭園や、古着屋のポットパウンドさん、左手の古書まどそら堂さんやカフェバーのほんやら洞さんを通過。

国分寺街道との交差点をわたり、さらに先にすすみます。
途中、大きめのセブンイレブンの前を通りすぎてしばらく行くと。
ほんとにとんかつ屋さん?オシャレなビストロの雰囲気

到着です。まるで小洒落たビストロのような外観で、とんかつ屋さんには見えないですよね。

中に入ると。

内装もオシャレで温かみのある雰囲気。


L字カウンターの8席のみの小さなお店です。

日によってかわるブランド豚のメニュー

とんかつのメニューは手書きの看板のみ。全国から仕入れたブランド豚がならんでいます。仕入れ状況によって、その日のメニューは変わります。

こちらは飲みものとおつまみのメニューです。


こちらはワインリストです。なかなか充実していますね。私はこの日飲みものは頼みませんでしたが、とんかつとのマリアージュを楽しむのもよいかもしれません。
さてとんかつは何にしましょうか。ブランド豚の知識はまったくないので迷いましたが、名前にひかれて幸福豚のリブロースを選びました。
それとエンガワのカツというのも気になったので追加です。
キャベツもご飯もおいしい

最初にお漬物がきました。たくあんと白菜漬け、生姜の醤油漬けをきざんだものの3種類です。

次にキャベツが提供されました。まずそのまま少しつまんでみると、やわらかくて甘く、これだけでもじゅうぶんなおいしさです。

こちらは自家製ドレッシングです。かける前によく振ってくださいとのこと。

ドレッシングはとても深みのある味で、そのままでもおいしいキャベツがさらにパワーアップしました。
いくらでも食べられそうですが、とんかつがきてから一緒にいただけるように残しておきました。

続いてご飯もきました。つやつやで良い香り。
ガス釜で炊いているとのことで、固すぎず柔らかすぎず絶妙の炊き加減でした。

お味噌汁もよく出汁がきいていて、ちょうどよい塩梅。
ご飯とお味噌汁、お漬物だけでもじゅうぶんに満足できるごちそうでした。
全部食べてしまいたい欲求をおさえて、とんかつができあがるのを待ちます。
ちなみに、キャベツとご飯は1回ずつおかわりできるとのことです。
幸福豚のリブロース

おまちかね、とんかつが登場しました。
じっくり調理されたお肉の断面は、きれいなロゼ色です。

調味料は、左から塩、煮切り醤油、オリジナルソースの3種類です。

こちらのお塩は、なんとチベットの塩湖からとれたものだそうです。
レモンをしぼり、お塩を少しつけて口に運ぶと、外の衣はサックサクで軽く、中のお肉はジューシーでうま味たっぷり。
脂がよくのっていますが、上品で香りが良く少しも重くありませんでした。

次はワサビと煮切り醤油。
とんかつにワサビをつけるのはあまり経験がなかったのですが、さっぱりしていてよく合っていました。

今度はマスタードとソースで。
オリジナルのソースは奥深い味わいで、お肉のうま味をさらに引きたてていました。
調味料3種類それぞれに良さがあり、味の変化を楽しむことができました。
今回はやりませんでしたが、ワサビと塩、煮切り醤油とマスタードなどいろんな組み合わせを試してみるのもおもしろそうです。
希少部位・エンガワのカツ

エンガワのカツもきました。
エンガワというのは、実はこちらのお店のオリジナルな呼びかたとのこと。
筋が多く、普通のとんかつ屋さんではミンチにしてメンチカツの材料にする部位なのだそうです。でもうまく火を通すとその筋がゼラチン状になり、ヒラメやカレイのエンガワに似ていることから名付けたとのことでした。

かんでみると、確かにプリッとした独特の食感がありました。味はヒレ肉に似ていてロースよりはあっさりしていますが、肉のうま味はしっかり感じられます。
幸福豚のリブロースを食べた後でしたが、ペロリとあっという間にたいらげました。
フレンチからとんかつ専門へ

こちらの店主さんは元々はフレンチの料理人で、国分寺のこの同じ場所で8年間「名もなき小さなビストロ」というお店を営んできました。ただ毎日毎日ひとりで何種類もの仕込みをしなければならず、年齢を重ねるうちに体力的な限界を感じはじめていたそうです。
そんな中とんかつ専業でミシュランの星をとっているお店もあることなどから興味をもち、ビストロ経営のかたわら勉強をはじめました。
やってみると一つのものにこだわる楽しさに目覚めて、どんどんのめり込んでいったそうです。

まずとんかつに使う豚肉に徹底的にこだわりました。日本全国でブランド豚(銘柄豚)と呼ばれる豚は、なんと何百種類もあるとのことです。
そんなブランド豚の中から生産者を直接訪ねたり紹介してもらったりして、一つひとつ満足できるものをさがしました。
ちなみに今日いただいた幸福豚は、鹿児島県で家族で経営されている小さな農場で生産されているそうです。
またフレンチで培った火入れの技術を応用するなど、調理方法にも磨きをかけました。
そのように研究をかさねるうちに、とんかつ一本で勝負したいという思いがどんどん大きくなっていったとのことです。
そして「名もなき小さなビストロ」を惜しまれつつも閉店。2024年からとんかつ専門店として再スタートして現在にいたるそうです。
少し変わったとんかつ屋さんが誕生するまでには、そんなストーリーがあったのですね。

店主さんはとてもおだやかで気さくな方です。この日はワンオペで対応されていましたがサービスもゆきとどいており、ここちよい時間をすごすことができました。
みなさんもぜひとんかつの部さんに足を運んで、一流料理人がつくるブランド豚のとんかつを味わってみてくださいね。
小さなお店なので予約をとってからいくことをおすすめします。
とんかつの部
住所:東京都国分寺市南町1-13-3
アクセス:JR中央線・JR中央本線・西武国分寺線・西武多摩湖線「国分寺駅」から徒歩約12分
TEL:042-313-8698
営業時間:ランチ 11:30-13:30LO
ディナー 17:00-20:30LO
定休日:月曜日(祝祭日の場合は翌火曜日)
駐車場:なし

























