国分寺の、丘の上APTというユニークな建物のgalleryと、その隣にあるチョコレートハウスという建物をご存じですか?
恥ずかしながら私はチョコレートハウスを知らなかったので、その話を聞いたときは居ても立っても居られなくなりました。
galleryとチョコレートハウスを見に行こうと決め、いったいどんなところなのか、当日はワクワクして家を出ました。
住宅街に突如あらわれる不思議な建物の正体はgallery兒嶋画廊
国分寺駅南口を出て、ロータリーを右手に行き都道145号線を歩きます。
途中坂道を下り、また上ってから右に曲がって住宅街に入り、少し歩くと突如目を引く銀色の建物が見えてきます。
国分寺駅南口からは徒歩10分くらいでしょうか。

それにしても形状がユニークな上に見たこともない銀色の外壁は、一見縫い目があるように見えます。
ゆっくり近づいてみました。

看板には、シマウマのイラストと手書きのような字体で兒嶋画廊と描かれていて、なんとなくホッとしました。
訪問した時は、画廊のオーナーである兒嶋俊郎さんの祖父の児島善三郎さんの春の展覧会が開催されていました。

外には靴箱が置いてあります。gallery内は、靴を脱いでスリッパに履き替えるようです。
まずは外側のオブジェを見てみましょう。

ソファに座った女性が犬と一緒にくつろいでいるオブジェでしょうか。
入口のほうを向いていて、どうぞお気軽に!と言ってくれているようです(笑)。

入口の反対側には木製の馬?犬?でしょうか?
牛にしてはスリムすぎますね(笑)。
綱に繋がれているので馬車の馬か犬ぞりの犬かもしれません。
無造作に芝の上に置かれている段ボールの荷物もオブジェの一部?にも見えて、想像力をかきたてられて面白いです。

木で作られた女性?だと思います(笑)が、犬ぞりか馬車を操っています。
人形?それとも何かの偶像なのでしょうか?
子どものころにお土産でもらったアイヌの木彫りの人形を思い出しました。

木の女性像は大きな荷物を運ぶそりの御者でした。
それにしても、建物がユニークで思わず見入ってしまいます。
このような銀色で、まるでキルティングのような外壁の建物は初めて見ました。
住宅街の中でもひときわ目立っています。
実は、この外壁や建物が完成するまでの工程を記録した動画が、兒嶋画廊のホームページ内で紹介されていています。
私はその動画を観てとても感動しました。
それについては後ほど触れたいと思います。
gallery自体が遊んでいるよう!展示作品によって変化する兒嶋画廊
gallery内に入ってすぐ左手に芳名帳があり、テーブルの上には作品やペーパーウェイトなどが置かれていて、にぎやかでした。

中に入ると、わくわくするようなオブジェと空間が目の前に広がりました♪
斜めの天井と何本もの木の梁がアクセントになっていて、それがとても印象的です。

そして、galleryの中央でひときわ目を引くのは、天井から吊り下げられているアルミの換気用チューブ?これもオブジェでしょうか?

あたたかい木のオブジェと展示されている絵画は、花や風景が多く春を感じました。

そして、ロフトに上がる階段が右手にありました。
ロフトに上がるのは、なんとなく秘密基地に向かうようでワクワクします。

2階に上がると、本当に秘密基地に来たような気がしました。

まるで自分の部屋か親しい友人の部屋に来たようなリラックス感は、木のぬくもりのせいでしょうか?
古木で作られた動物たちも、それぞれが自由で気楽にgalleryでくつろいでいるように見えます。

程よい広さと空間が心地よく感じられました。

こちらは階段の上から1階を見下ろした風景です。

ロフト下のスペースにも作品がたくさん飾られています。
gallery内に入った時から視線を感じていたのですが、それはこの女性のせいだったのですね(笑)。

兒嶋画廊は、独自のコレクションの常設展以外にも展覧会が開催されています。
その展覧会の光景を見ると、gallery自体がその展示される作品によってガラリと雰囲気が変わっていることに驚きました。
まるで服を着替えるかのように、兒嶋画廊そのものが変化して楽しんでいるように見えます。
見ているだけでワクワクするオブジェはまるで生きているよう♪
兒嶋画廊のコレクションは、ホームページやインスタなどで確認できます。
今回私がご紹介したいのは、gallery内のいたるところにいるかわいいオブジェたちです。

トナカイのような角を持つ木のオブジェは、木の妖精のように見えます。
実際調べてみると、世界に伝わる木の妖精の中に、トナカイのような角をつけている木の精霊がいるらしいです(笑)。

木の妖精の足元には、ラッコ?だと思いますが床に寝てくつろいでいました(笑)。

そして、galleryに入って一番先に目に入ったオブジェが、この木製のうさぎでした♪
とてもかわいらしくて愛嬌があってgallery内の雰囲気を明るくしてくれています。

2階には犬のオブジェがありました。
よく見ると犬の顔は怒っているようですし、首だけで怖いはずなのですが、でもなんとなくクスっと笑ってしまうのはどうしてなのでしょうか?

先ほどの怒っている犬の前には、たくさんの犬たちがいました。
縄張り争いで威嚇して怖い顔だったのかもしれません。
この犬たちは、仲間と一緒だからなのか、かなりリラックスして楽しそうな様子が感じ取れます♪

ネコのオブジェもありました。
木の特長や色など木目を活かして作られたオブジェの動物たちは、まるで今すぐにでも動きだしそうです。
木の妖精が動物のオブジェに息を吹きかけているようでした♪

一見グロテスクに思えるヘビのオブジェも木製だからなのか、あたたかくかわいらしく感じます。

中央の目を引く換気用チューブのような素材のオブジェは、ヘビのようにも見えますし、腸のようにも見えます。

そして、耳もありました(笑)。
これは兒嶋画廊のコレクションの1つで、彫刻家三木富雄さんの作品です。
こういったコレクションの作品がgalleryの随所に置かれており、他の作品と調和しあって新しいアート作品をを作りだしているようで楽しいです。

2階のロフトの窓に掛けられていた布も作品でしょうか?
それとも窓の上のオブジェが作品なのか、2つ一緒なのか……。

このオブジェを最初に見た時は、きのこから胞子が散っていると思ったのですが、それはあまりにも変な展開なので(笑)。
次に、UFOから謎の光線が放たれている様子を描いているのかもしれない、と考えたのですが……。
一番自然なのは、照明器具から光がそそがれているという解釈ではないでしょうか?
想像力が次々と自由に新しく広がり、アートの楽しさを感じます。
兒嶋画廊の原点でもある児島善三郎氏の春の常設展
兒嶋画廊の原点ともいうべき、オーナーの祖父でもある児島善三郎さんの常設展は、何回も開催されていて、私が訪れたときは春を思わせる作品がたくさん展示されていました。
ポストカードや画集なども販売しています。

今回の「春閑」の画集の表紙になっている絵画は、国分寺の街を描いたものだそうです。

実際の展示作品はこちらです。
全体のあたたかい色彩が優しくて光がやわらかく感じ取れて、まさに春!という印象です。

1947年の国分寺の街を描いた作品で、なんとオーナーさんの生まれた年だそうです。
この頃は川で遊んだりもできて、今とは全然違う風景があったと懐かしそうに語ってくれました。

兒嶋画廊のオーナーの兒嶋俊郎さんです。
とても気さくな方でお写真も快く撮らせてくれました。
実は木製の動物たちのオブジェはオーナーの兒嶋さんの作品だそうです。
パブロピカソを思わせる、オシャレでカッコいい方でした♪
丘の上APTとチョコレートハウスと建築家藤森照信氏♪
兒嶋画廊を語る上で、もう1人の建築家の藤森照信さんは欠かせません。
兒嶋画廊のオーナーのご自宅のチョコレートハウスと、兒嶋画廊のgalleryの建物を設計した方ですね。
建物の外壁を私はキルティングのようだと言ってしまいましたが、この外壁や建物が完成するまでの工程を記録した動画によると、外壁はトタン板1枚1枚を丁寧に取り付けていく大変な作業でした。
それなのに、現場の監督さんや大工さん、そして設計者の藤森チームである工学院大学の学生さんが、とても楽しそうに笑顔で作業している姿に本当に感動しました。

兒嶋画廊の建物の名称を丘の上APTといいます。
もともと近くにあった丘の上アパートの名前を継承し、頭文字を取ってAPTにしたそうです。
APTは、Art Perspective Textileの意味です。
兒嶋画廊のコレクションにアート作品と布などのテキスタイルもあることから名づけられたのですね。
コンセプトは人とアートが出会う場所として、児島善三郎さんの国分寺のアトリエ跡地に建てられました。
本当にステキなコラボレーションですね♪

そしていよいよ、チョコレートハウスへ向かう道の前に来ました。
正面には国分寺の街が見えていますね♪
また、球体のオブジェが見えますが、まるでトリュフチョコのようです。
画廊の裏にあるチョコレートハウスはまるでおとぎ話の世界
そしてやっと見ることができました♪
兒嶋画廊のオーナーのご自宅でもあるチョコレートハウスです。
外壁は銅板でできていて、その色からチョコレートを連想するので名づけられたのでしょう。
大きく張り出した部屋があって、まるでおとぎ話の世界に入った気がしました。
ジブリか、ムーミンバレーか、ディズニーランドか、夢の中の建物のようです。

出迎えてくれた、かわいいチョコレート色の動物を見つけました。

トリュフチョコとチョコレートハウスの風景は、子どものころに読んだ童話、お菓子の家を思い出させてくれました。
見ていると本当においしそうですね(笑)。
おやつの時間に訪問したので、甘い物が食べたくなってきました。

こちらは、トリュフチョコと丘の上APT(トタンの家)を後ろから見た風景です。
銀色の外壁がチョコレートを包む包装紙に見えてきます(笑)。

こちらはチョコレートハウスの裏側です。
隣は兒嶋画廊のコレクションの1つである布などのテキスタイルが置いてある建物です。

チョコレートハウスの後ろ姿も、まさに完璧なチョコケーキのようでした。
ガトーショコラを連想したのですが、雨の日や曇りの日はきっと見え方が変わるような気がしました。

こんな急斜面に建てられているということも興味深いですね。

建物の後ろ側には、とてもステキな坂道がありました。
かなり急な坂ですね(笑)。
周りの住宅もオシャレな建物が多く散歩していてもワクワクします。
訪問した時は、春にしては気温が高い夏日だったので、途中チョコアイスを買って食べ歩きをしようかなと思いました(笑)。
自由で想像力をかきたてられるステキな兒嶋画廊は、感性を刺激してくれます。
そしてチョコレートハウスは、見るだけでも思わず笑顔になるのでぜひ訪れてみてください♪
兒嶋画廊
住所:東京都国分寺市泉町1-5-16
アクセス:JR中央線・西武国分寺線・多摩湖線「国分寺駅」南口から徒歩約10分
TEL:042-207-7918
営業時間:12:00-18:00
定休日:月・祝日
駐車場:なし

























