殿ヶ谷戸庭園は、季節によってさまざまな景色を楽しめることから、来園客に愛されています。
自然が豊かな場所なので、新緑の季節や、紅葉が見られる秋に来園する方が多いですが、冬の寒い時期にも自然の魅力がたくさん詰まっています。
今回は、雪が降る日の殿ヶ谷戸庭園を訪れました。
この記事を通して、普段なかなか見ることができない、冬の殿ヶ谷戸庭園の魅力を存分に伝えていきます。
雪が降ったらチャンス
雪が降る朝は、寒くて外に出るのも億劫かもしれません。
しかし、そんな日にこそ殿ヶ谷戸庭園に足を運んでみましょう。
なぜならそこには、一面の銀世界が広がっているからです!
緑でいっぱいだった殿ヶ谷戸庭園が、雪に覆われて真っ白になりました。
ゆるやかにうねる道と、不揃いな石でできた階段が、自然のままの美しさを残してくれます。
とても滑りやすくなっているので、足元には気をつけてください。
写真の真ん中にある傘のようなものは、雪吊りといいます。
よく見ると、雪吊りの中心に細い木が立っているのがわかりますか?
雪吊りは、雪の重みによって枝が折れてしまわないように補助する役割を担います。
また、見栄えがよいことから、雪が降らない地域でも雪吊りをしていることが多いです。
冬に見られる花
雪が降るような寒い季節にも、キレイな花が咲いていました。
この季節に多いのは、ウメの花です。
赤と白の花が、雪の白と合わさって映えています。
枝にとまった雪と開きかけた花を見ると、季節の変わり目を感じますね。
(画像提供 公益財団法人東京都公園協会)
この黄色くてかわいい花は、フクジュソウです。
フクジュソウという名前には、一番に春を告げるという意味が込められており、新年の季語にもなっています。
落ち葉や雪とのコントラストで、とても鮮やかな色合いです。
私が訪れた時は、花が横に傾いてしまっていたので、殿ヶ谷戸庭園に写真を提供していただきました。
殿ヶ谷戸庭園のツイッターにも、きれいな写真がたくさん載っています。
まるで春を待っているかのように、雪を被りながらじっとしているのは、ミツマタのつぼみです。
春に花を咲かせるための準備をしているようにも見えます。
ミツマタの茎は、昔から和紙の原料として使われてきました。
あたたかくなると、きれいな白と黄色の花を開きます。
殿ヶ谷戸庭園は冬でも楽しめる
次郎弁天池を抜けると、小さな滝が見えました。
この写真は、雪が降った次の日に撮影したものです。
岩肌に残る雪と、滝がゆっくりと流れる様子がとても落ち着きます。
階段を登ったら紅葉亭でひと休み。
休憩しながら見る景色もきれいでした。
エアコンが効いた室内で休みたい方は、展示室を利用してみてください。
殿ヶ谷戸庭園の歴史などを知ることができます。
入園料は一般150円、65歳以上70円です。(※2024年1月時点。)
電子マネー決済、クレジット決済、QRコード決済に対応しています。
無料で使える公園とは違い、目的を持って訪れる方が多いため、落ち着いた空気を満喫できるのがいいですね。
今回は、冬の殿ヶ谷戸庭園をご紹介しました。
冬にも、きれいな花が咲いていたり、辺り一面の雪景色が見れたりと、たくさんの魅力を感じられます。
ぜひ殿ヶ谷戸庭園を訪れて、季節の変化を楽しんでください。
殿ヶ谷戸庭園
住所:東京都国分寺市南町2丁目
アクセス:JR中央線、西武国分寺線・西武多摩湖線「国分寺」下車 徒歩約2分
TEL:042-324-7991
営業時間:9:00-17:00(入園は16:30まで)
ゴールデンウィーク 9:00-18:00(入園は17:30まで)
定休日:年末年始(12月29日〜1月1日)